本書は、小学生がピアノの楽譜を自分で読めるようになるためにと考えて作られたワーク・ブックです。少しずつ積み重ねながら、四巻までで大体の音域はすでに学びました。この第五巻においては、反復練習によってさらに譜読みの能力を高め、八分の六拍子や強弱記号、１拍以下の複雑なリズム、その他ピアノを弾く上で必要と思われる記号を学びます。本シリーズで特に重視しているのは、ト音記号とヘ音記号の対比ということと、ピアノにおいて一般的である二段楽譜を右手と左手として感覚的にとらえるということですが、本書では、さらに一歩進んで和音の素早い読み取りのトレーニングも取り入れています。本シリーズを五巻までやりとげたならば、それなりに譜読みの能力がついているに違いありません。