習い始めたばかりの子供たちは、ピアノやオルガンを練習するということ以前に覚えなけらばならないことがたくさんあります。子供たちが少しでも早く音楽の基礎知識を身に着けることができるようにと作られてます。リズムを《読む》、《書く》ということが一体となっていることが特徴です。従来のワーク・ブックに較べて、リズムと譜読みに特に力を入れています。また、新しく習う事柄とすでにならったことの復習を効果的に組み合わせることにより、すでに習ったことをわすれないように工夫してあります。一巻は中央「ド」からドレミ、ドシラと導入し、二巻の三つのドレミファソ、三巻の加線の音符に至るまで体系的に構成されていますが、生徒の進度に応じて前後して使用されても構いません。生徒の年齢や能力に応じて「よみましょう」の○に色をぬらせたり、余裕があれば鍵盤で弾かせることもできます。さらに、字の書ける年齢に達していれば、音の名前を書く問題にすりことも可能です。一つの項目を、線でむすび、カードを探し、迷路などの形を変えて様々な角度アプローチすることにより、生徒を飽きさせずに進行させることができます。楽しくゲームをしながらも集中力、思考力、注意力を養う結果となり、それは鍵盤を引く上で最も大切な要素である。「正確に楽譜を読む力」となって現れます。各ページの下には、子供たちの大好きな「なぞなぞ」を入れてあります。レッスンそのものを楽しくし、生徒が家に帰ってからも「うさぎさん」を開きたくなるようにとの配慮です。少し欲張った内容ですが、先生方の自由な使い方により、円滑なレッスンの一助となりますことを心から願ってます。