最近は、2才や3才で音楽教室へいらっしゃらる方が多くなってきました。2才、3才といえば、まだ幼児というよりも赤ちゃんと言った方がよいくらいで、入門したその日からすぐに鍵盤に向かってドレミというわけにはいきません。それでも、お母さま方の音楽教育に対する深いご理解と熱心さに報いるように私なりに悪戦苦闘してきた結果をこの本にまとめることになりました。とにかく、なにも知らないまっ白な子供たちが、まずレッスンの形にに慣れ、そしてレッスンは楽しいものだと感じてくれる事を第一の目的としています。第1部の遊び編では、ぬり絵や迷路をしながら色、図形、数などの基礎能力を開発し、第2部ではリズム編、第3部のおんぷ編へと自然な形で無理なく導入してゆきます。このほんが、子供たちと音楽のすばらしい出会い、そして、子供たちと先生方との楽しいひとときをつくり出すためのお役に立てば幸いです。